マネー力
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/01/17
- メディア: 新書
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「マネー力」 大前研一
・今は目前のグローバルな経済危機によって世界中の人々の心理は委縮し、
将来に対して前向きな期待を持つことが困難な状況にある。
貧困層の救済は必要だが、同時に世界のお金を動かす即効性の高い政策の優先順位も極めて高い。
ところが歴史的に見れば皮肉にも、かつてその機能を果たした最たるものは政策ではなく、戦争であった。
1929年の世界大恐慌後の世界各国における軍備増強が代表例であるが、それはけいざ敵に需要を急拡大し、活性化する。
だが、戦争による損失が計り知れないこともまた、歴史が示すとおり。
これは直接国債を買っている人だけでなく、国債を買っている銀行などと関連して顧客の預金などにも危険が及ぶ。
・家を35年ローンで買うよりは、今手元に1000万円あるのなら、それを30年間運用してみたらいい。
それで30年後に6000万円の家を買う。
また、その1000万円を年間8%の複利で運用し続ければ、10年で2000万円以上になる。
要するに時間を味方につければ、資産を2倍に増やすことも可能。
・分散投資については分散投資をするほど資産がないというのは間違い。
たとえば、毎月の給料から家賃や食費、光熱費などの生活費を引いた結果4万円が残ったとしたら、
それをそのまま銀行に置いておくのではなく、国内と海外の株式と債券に、それぞれ1万円ずつ分ける。