闇の子供たち

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

内容的に児童売春、臓器売買などかなりきわどいものだった。

解説でも書かれているが、「私が本書でもっとも驚愕し、

激しく動揺したのは結末である。貧しい国のことは、貧しい国の人々の問題

なのだから、外部の人間である日本人は手を引くべきだ、という

ジャーナリストに対して、ヒロインは 私の居場所はここです といいきる。

責任逃れをするインテリゲンチャに対して、全存在を賭けて責任をとろうとするヒロイン。


こうした日本以外の国で起こっている事柄にも、自分たちの生活が密接に結びついている

ことを自覚するべきであろう。

幼児売春も、児童ポルノも臓器売買も、政治腐敗も、貧困も、抑圧も、すべてが私たち

いや、私自身の問題なのである。