闇の子供たち
- 作者: 梁石日
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 文庫
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内容的に児童売春、臓器売買などかなりきわどいものだった。
解説でも書かれているが、「私が本書でもっとも驚愕し、
激しく動揺したのは結末である。貧しい国のことは、貧しい国の人々の問題
なのだから、外部の人間である日本人は手を引くべきだ、という
ジャーナリストに対して、ヒロインは 私の居場所はここです といいきる。
責任逃れをするインテリゲンチャに対して、全存在を賭けて責任をとろうとするヒロイン。
こうした日本以外の国で起こっている事柄にも、自分たちの生活が密接に結びついている
ことを自覚するべきであろう。
幼児売春も、児童ポルノも臓器売買も、政治腐敗も、貧困も、抑圧も、すべてが私たち
いや、私自身の問題なのである。